水上悟志先生『水上悟志短編集 放浪世界』マックガーデン 感想。
- 作者: 水上悟志
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2018/01/10
- メディア: コミック
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- 作者: 水上悟志
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2018/01/10
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『水上悟志短編集 放浪世界』、満喫いたしました。
短編集ならではの、連載とは一風変わった雰囲気、
バラエティ豊かな作品たち。
水上悟志先生は連載作品が面白いのはもちろんのこと、
短編も素晴らしいのですよね!
日常っぽいものから妖怪モノっぽいモノ、
ファンタジー? にSFもあり……
通勤中の気分転換にピッタリな一冊、です。
各作品に水上悟志先生のコメントがあるのも嬉しいところ。
では、収録作品の感想を軽く。
■竹屋敷姉妹、みやぶられる
双子のそっくり姉妹のちょっと変わった趣味。
それをいとも簡単に見破る少年……。
眼鏡っ娘姉妹、という時点でポイント高いのですけれども。
お話も少年を起点に変化をみせる彼女らが
なんとも微笑ましく、可愛く。
よろしゅうございました。
■まつりコネクション
普通のひとには見えない人の頭上に住み着く宇宙人と、
それが見えるお姉さんのお話。
日常を少し変わった視点で眺める面白さ、とでも申しますか。
作中では宇宙人、ということで描かれておりますけれども、
人それぞれの視点、などということを思いつつ
読み進めました。
ちょいと足をとめて回りを見渡すと、
頭の上に……なんて、あったら楽しそうですよね。
■今更ファンタジー
まさにタイトルの通り。
三十代後半、妻子持ちの男が叶えた願いとは!!
気持ちよく中二炸裂の世界がギュギュっと詰め込まれ、
おまけにスッキリ読後感。
マスクをつけていたおかげで、
存分にニヤニヤしながら楽しむことができました(笑)。
■虚無をゆく
短編? というには少々長い。
読み応え満点のSF短編。
これは、
自分にとっての世界の在り方をどことなく考えながら……ですかね。
絵的にインパクトのある場面も多く、
アクション的にも興奮させられました。
最後のしんみりしつつも、
世界が新たな一歩を……という感じも良かったです。
んー、連載作品も楽しみですが、
また短編集、読んでみたいなぁ……。