オーサ・イェークストロム先生『北欧女子オーサ日本を学ぶ』KADOKAWA 感想。
北欧女子オーサ日本を学ぶ (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
- 作者:オーサ・イェークストロム
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2020/02/14
- メディア: 単行本
北欧女子オーサ日本を学ぶ【電子特典付き】 (コミックエッセイ)
- 作者:オーサ・イェークストロム
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2020/02/14
- メディア: Kindle版
オーサ先生の新刊『北欧女子オーサ日本を学ぶ』、
読了しました。
発売日に購入も、内容の濃さから読み終えるまで時間がかかり。
内容は、オーサさんが専門家を迎え、
日本の食、ことば、礼儀作法、お金について学ぶ、
というもの。
私も当たり前に思っていたことだったり、
なんとなく「そういうもの」と思っていたことに、
深い意味があったり、
まだ謎があったりも、などなど、興味深く読むことができました。
では、各章感想をば。
■第1章 オーサと学ぶ日本食
毎日食べてるからなー、とか思ったら、
朝は自炊、昼はおにぎり、夜はお酒飲みながらおつまみ、
な生活で、全然日本食生活とはいえない私(笑)。
オーサさんの色々な疑問がグサグサ刺さりつつ、
読み進めました(^_^;)。
季節系のお話とか、箸おきの話題は
まったく知らないところだったので、
特に興味深くて。
下手に日本人気分でいると気づかなかったり、
わからなくても素通りしていたりした部分が描かれていて、
とておも面白かったです。
食事の一番は、美味しく、たのしく、嬉しく頂くこと、
だとは思いますが、
マナー的なものも知った上で、だと、
さらにおいしくなるのかも、と思ったことでした。
■第2章 オーサと学ぶ日本語
日本語は日本食よりも毎日使うものですから……
でも、言われてみれば、感のあるものがチラホラ。
カタカナの難しさだったり、
漢字の使い分けは、確かになぁ、と。
漢字の使い分けについては、
個人的には近い位置で同じ漢字の言葉をつかいそうになったら
片方を平仮名にしたりしてますかなぁ……
あとは素直に辞書ひいてみたりもしますけれど。
なるほどねー! というお話の多い章でした。
■第3章 オーサと学ぶ礼儀作法
礼儀作法、とのことなので難しいことなのかしら?
と思いきや、わりと身近な話題が多く。
人とのおつきあいの難しさ、ですね。
LINEやメールの返信タイミングの話は非常に参考になりました。
って、そんなLINEも駆使していないですし、
メールもメルマガ受信中心だったりするのですが(笑)。
訪問の作法、手土産マナーは、
無意識だったところもあったので参考になりました。
もちろん、作中の例に当てはまらないこともあるのでしょうが、
知った上で判断するのと、
まったく知らずに流されるのとでは違いますもんね。
■第4章 オーサと学ぶお金の習慣
どちらかというと、オーサさんのふるさとの現金使わなさに驚き……
ながらも、
今は私も現金は通勤時の自販機でのお茶購入か、
飲み会の代金支払いくらいにしか使わないな……なんて。
あと、個人的に冠婚葬祭の場面に出くわすことが少なく、
それ故にマナー、意識することなかったのかもなぁ、
などと思ったりもし。
あー、そういえば、私としては、
仏前に御供えする際の包みだったり、
お菓子のマナーが気になるんですよね。
何気に近所のお菓子屋さんに行って
仏壇だったり法事で御供えするお菓子を〜、
と伝えると、
「〜に包みますか?」
みたいに言われてもさっぱりわからず。
「鈴のお菓子は外しましょう」と言われたときは、
”すずなり”になってはいけないから、ということだったようですが。
日本人であっても、地方とかで色々あったりで
難しいんですよね……ギギギ。
などなど、色々と思い巡らし楽しめる、
充実の一冊でございました。
何気ない日常に、新しい視点をもたらしてくれる、
オーサ先生の作品は、とてもお気に入り、です。