雨蘭先生『無邪気の楽園』13巻 白泉社 感想。
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一応は12巻でお話はおさまっておりましたが。
追加で各ヒロインエピソードと新たなエンディング、な13巻!
紀伊國屋書店Kinoppyにて購入いたしました。
12巻の締めに、そこまで不満があった訳ではないのですが、
強いて言うならば、
ヒロインも沢山いるのだし、それぞれのエピソードをも少し見たかったな、
といったところでありました。
丁度、そのような思いを補完してくれる一冊! なのでありました。
では、収録各話の感想を軽く。
■PARALLEL PARADISE.1 お絵かきの楽園
ハロウィンの仮装でボディペインティング?
真夏ちゃんのお話でございます。
本編でもガンガン省太くんを振り回してくれた真夏ちゃん。
今回も、持ち前の無邪気? さで困らせてくれます(笑)。
明るくて、サバサバしていて、
本来、そんなにえちぃ感じがないハズに思うのですけれども、
なんとも惹かれるところがある……
そんな真夏ちゃんの魅力がギュッと詰まったエピソードになっておりまして、
満足、まんぞく、です。
締めのページにもドキッ、とさせられました!
■PARALLEL PARADISE.2 特訓の楽園
二人三脚で組むことになった、リオと省太くん……
って、波乱の予感しかしない組み合わせ!
んでもって、その通りの展開!
ただし、気の強いリオのこと。
そう単純にもコトは進まず、えらいことに(笑)。
いやー、これが、かなりえちぃ展開に、
と申しますか、わりと特殊な感じになりまして(笑)。
たまらないシチュエーションでした(^^;。
なかなか、他の作品ではみられない場面じゃないかと。
■PARALLEL PARADISE.3 新年の楽園
奈子のお話は年末年始、神社のお手伝い……ですね。
そいえば、巫女さんにピッタリはまりそうで。
適材、ですね。
省太くんとのやりとりはほんの少し、ですけれども、
そこがまた、良い塩梅でありまして。
派手さはないものの、
奈子スキーな私には大満足なお話でございました。
■PARALLEL PARADISE.4 楽園の馴れ初め
本編では途中からグイグイと、
思った以上にアグレッシブな動きをみせたサヨちゃん。
その馴れ初めですが……
やっぱり、あまりかわらないですね(笑)。
そこがサヨちゃんの可愛いところではありますけれども。
リオほか、周囲が落ち着かないだろうなぁ、
なんてことを思いつつ(笑)。
しかし、省太くんがちょっとモテるのも
どことなくわかるような、そんなお話でした。
■PARALLEL PARADISE.5 従姉妹の楽園
何気に省太くんの従姉妹が魅力的すぎたのですけれど、
そのあたりを満喫させて頂けるエピソード。
弥生さんがどうにもこうにも、
最高のおねえさんっぷりでして……省太くんになりたい!!
……って、私としてはムツキちゃん推しだったので、
そちら系も、もちっと色々ほしかったかしらん、
という贅沢な思いもあったりしつつ。
全般的に舞台もあってか、肌の露出も多く、
よろしゅうございました(笑)。
■PARALLEL PARADISE.6 夢のような楽園
みんな揃って! な。
各ヒロインにフォーカスして、も良いですが、
こういうみんなでワイワイ、もこの作品の魅力でありまして。
オチは、まぁ、ありがちっちゃあそうなんですが、
キャラクターがしっかり立っているので、
十分に満足できるお話となっておりましたです。
■LAST PARADISE 本当の楽園
ギャルゲ等でありがちな印象なのですけれども、
正ヒロインって、不遇、というか、人気薄になりがちで。
そんな、このみちゃんと省太くんのエンディング。
魅力的な女の子が沢山登場した『無邪気の楽園』ではありますが、
そもそもは、このみちゃんからスタートしているようなところがあり。
おさまるべきは……ってところでしょうか。
見開きからラストをみて。
あ、ほんとに完結したんだな、と。
納得の締めでございました。
■総括
当初はKindle版を買っていたのですが、
途中からAmazonでの扱いがなくなってしまい、
紀伊國屋書店Kinoppyで揃えて……という、
変則的な購入となってしまいましたけれども。
それでもお話を、キャラクターを追いたかったんですよね。
皆、魅力的でしたし、ドキドキもさせられて。
惹き付ける何か、がある作品だったかと思います。
ただ、電車の中で読めないのがアレでしたけれども(笑)。
まぁ、そういう作品も大事ですよね(>_<)。
12巻を読み終えて、ちょいともやっとしていたものも、
これでスッキリできたような気がします。
これでホントに完結、ですかね!
雨蘭先生、おつかれさまでした。
新作も楽しみにしております!!
柴先生『白衣さんとロボ』2巻 竹書房 感想。
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その白衣さん作の人情味あふれまくりなロボの日常。
2巻でございます。
思いっきり非日常なハズなのに、
なんとも漂う空気が日常、なんですよねー。
ちょっぴり意地悪な白衣さんとすんごい良い人ちっくなロボとのやり取りが、
なんとも心をホンワカとさせてくれて。
マッドサイエンティストちっくな雰囲気を漂わせる白衣さんだけに、
それらしいエピソードもあったりして。
表紙も良いですよね。
縁側、扇風機、ひまわり、蚊取り線香にスイカ。
夢見る日本的な夏。
今の酷暑からすると、なかなかに難しい風景なのかもですけれど。
SFなハズなのに、ちょっとそのあたりを忘れてしまいそうな。
そのあたりがとても魅力的な作品でありまして。
ググッと2巻になってそこが活きてきている……
そんな印象を受けるのであります。
白衣さんの美人ながらも読めない感じ。
ロボの直球勝負な人柄。
彼らの織りなす日常……とても癒されるこの作品。
続き、楽しみでございますが、
このペースで延々続いてくれたらなぁ、なんて贅沢な気持ちも湧いてきたりして(笑)。
まだ2巻ではございますが、文句なしでオススメできる作品でございます。
沙村広明先生『波よ聞いてくれ』5巻 講談社 感想。
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肉体的な死、よりもまずは社会的な死が訪れそうな今日この頃、
皆様、如何お過ごしでしょうか。
沙村広明先生『波よ聞いてくれ』5巻は、
ベッドで横になりつつKindle版にて楽しみました。
構成作家・久連木さんの取材旅行に
瑞穂ちゃん、ミナレさんも同行して……からのお話でしたが、
思いのほかお話が大きく動きまして。
つか、あまりもの想定外の展開に、
おもわず声が出そうになるくらい……面白かったです(笑)。
ここまでも結構、破天荒だったとは思うのですけれども、
まだまだ、キャラクターの範囲に収まるレベルでありまして。
今回のは一気に針を振り切ってきたな、という。
沙村先生らしいっちゃらしいのかもしれませんが、
不意打ちを喰らった感じで、とても嬉しかったです(>_<)。
相変わらずの小ネタもありまして。
鶴竜!! 飯山!!
渋いネタがパラパラと散りばめられて、
そんなところでもニヤニヤできて。
なお、作中に出てくる「北海道百年」の元ネタ番組らしきものは
私、割と好きでたまにradikoで聴いていたりします(笑)。
北海道にゆかりのある人物を軸にしたラジオドラマなのですけれども、
程よい聴きごたえと、落ち着いた音声で、
ラジオらしい心地よさがあるんですよねー。
……ということで、今回もめっちゃ面白かったですが、
これだけの大ごとになると、
このエピソードが完結したところで作品も終わってしまいそうで
心配になってしまいます(;^_^A。
んー、どうなるんでしょうね。
組織の名前に"波"が入ってるしなぁ……
まだまだ永く楽しみたい作品なだけに、
先の展開、目が離せないですね。
飯山選手の引退セレモニーってこれかな。
171003 ファイターズ 飯山裕志引退セレモニー
池田邦彦先生『エンジニール 鉄道に挑んだ男たち』2巻 リイド社 感想。
- 作者: 池田邦彦
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2018/05/23
- メディア: コミック
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エンジニール 鉄道に挑んだ男たち (2) (SPコミックス)
- 作者: 池田邦彦
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2018/05/23
- メディア: Kindle版
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すっかりポチることを忘れていて……
ふと思い出してKindle版を購入いたしました。
鉄道工作課長・島安次郎さんを軸に、
日本の鉄道黎明期を描いたこの作品。
2巻で完結、でございます。
……もうちょっと長く楽しみたかったなー、という気持ちもありつつ、
丁度良いボリュームで読みやすいのでオススメもしやすいな、
というコトも感じつつ。
理想、というか、信条、というか。
そういうものを抱きつつ仕事に向かう姿が、
なんとも格好よく。
もちろん、鉄道まわりのお話も興味深く。
日本が発展していく過程での鉄道まわりの役割だったり、
熱量とでもいうか……そういうものを感じられて。
ただ、想いが強い、愛着があるだけに、
周辺との衝突も出てしまう島安次郎さんの……
なかなか難しいのね……と。
このあたりは、今も昔も変わらないところなのでしょうけれども。
次世代へ繋いでいく、そんな場面もあり、
なかなかグッとくるものがありました。
世代交代しながらも、受け継ぐものはしっかり伝えつつ。
より、良い未来へと……。
なかなか昨今ではイメージしにくいような気はするものの、
熱い時代の空気を感じさせてくれる、
『エンジニール』はそんな作品になっておりまして。
鉄道に興味がある方はもちろんのこと、
歴史関係が好きだったりする方にもオススメできそうな。
程よい量で、しっかり楽しませてくれるシリーズでございます。
今回もたのしかったですし、
池田邦彦先生の次回作にも期待、です!
大西巷一先生『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』10巻 双葉社 感想。
乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(10) (アクションコミックス(月刊アクション))
- 作者: 大西巷一
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2018/07/12
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乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 10 (アクションコミックス)
- 作者: 大西巷一
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2018/07/12
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陽気な感じと暗さ……明暗が凄くて。
読んで納得。
引き続きKindle版を購入いたしました。
大きくお話も動き。
さらに大ピンチに陥ったシャールカがどうなるか、
と思ったところで、なんと……な展開。
これまでとは少し違った側からの状況も見えてきて、
読者としては面白いのですが。
……シャールカは強い、というか、なんというか。
とんでもない事件にまで巻き込まれるものの、
彼女らしいところを発揮して、何とかしてしまうのが素敵で。
結構、魂を削られるような描写もあるのですが。
一般的なコミックスだと、普通にえちぃ感じになりそなのに、
この作品ではゴリゴリ魂を削られる音がする不思議……
それだけの背景なり、気持ちなりが描かれているのよね……
どす黒い部分……たぶん、私もどこかに持ち合わせているのだろうなぁ、
などと思いつつ、読み進めたことでありました。
こういうものなのかしら?
という疑問に感じた部分は巻末の解説で語られておりまして、すっきり。
もっと突っ込んで調べたい、と思えば参考文献も掲載されておりまして。
あとは、ジャンヌダルクですかねー。
時代的にも重なるようで、作中にも登場しましたが。
ん……きっちり描かれていて、これまたシンドイです。
あわせて『ダンス・マカブル』を読むと、
さらにエピソードを楽しめる……辛くなること請け合いでございます。
- 作者: 大西巷一
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どうもこうも、歴史がある以上、決まった部分はありながら、
ではあるのでしょうけれども。
そのあたりも、この作品の楽しみでございまして。
結末も近づいていそうでありますけれども。
シャールカの幸せを祈りつつ……次巻を待ちたいと思います。