感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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大西巷一先生『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』10巻 双葉社 感想。

表紙は、初見のときこそ"何?"という感じで。
陽気な感じと暗さ……明暗が凄くて。
読んで納得。


引き続きKindle版を購入いたしました。


大きくお話も動き。
さらに大ピンチに陥ったシャールカがどうなるか、
と思ったところで、なんと……な展開。
これまでとは少し違った側からの状況も見えてきて、
読者としては面白いのですが。


……シャールカは強い、というか、なんというか。
とんでもない事件にまで巻き込まれるものの、
彼女らしいところを発揮して、何とかしてしまうのが素敵で。


結構、魂を削られるような描写もあるのですが。
一般的なコミックスだと、普通にえちぃ感じになりそなのに、
この作品ではゴリゴリ魂を削られる音がする不思議……
それだけの背景なり、気持ちなりが描かれているのよね……
どす黒い部分……たぶん、私もどこかに持ち合わせているのだろうなぁ、
などと思いつつ、読み進めたことでありました。


こういうものなのかしら?
という疑問に感じた部分は巻末の解説で語られておりまして、すっきり。
もっと突っ込んで調べたい、と思えば参考文献も掲載されておりまして。


あとは、ジャンヌダルクですかねー。
時代的にも重なるようで、作中にも登場しましたが。
ん……きっちり描かれていて、これまたシンドイです。
あわせて『ダンス・マカブル』を読むと、
さらにエピソードを楽しめる……辛くなること請け合いでございます。んでもって、シャールカ、フス派がどうなっていくか……ですよね。
どうもこうも、歴史がある以上、決まった部分はありながら、
ではあるのでしょうけれども。
そのあたりも、この作品の楽しみでございまして。


結末も近づいていそうでありますけれども。
シャールカの幸せを祈りつつ……次巻を待ちたいと思います。

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