感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

スポンサーリンク

大西巷一先生『乙女戦争 外伝Ⅰ 赤い瞳のヴィクトルカ』双葉社 感想。

マンガの感想としては久々になりますが。
なんとか、ここから前のペースに戻していきたいところです。
読むのも、感想を書くのも体力いるのね、
と思っている今日この頃でございます。


ということで、しばらく積んでいたタイトルの単行本に着手。
気持ちがある程度安定していないと読めないのが
『乙女戦争』シリーズですからね!


ふと思い立って読み始めると止まらずに一気読み。
確かに『乙女戦争』だわ……という一冊でございました。


冒頭の方はヴィクトルカの美しさと、儚さに惹かれて。
シリーズで一番、魅力的なのではないかしら。
ただ、お話を追うにつれて辛い展開に。
ヴィクトルカの行動も徐々におかしくなっていって……。
世情に翻弄される姿がなんともやるせなく。
ただ、こういうのって、
いまもどこかにあるのかもなぁ、なんて思ったりもしながら。


つらい結末であるものの、救いはあり。
にしても、お話の途中でヴィクトルカが流行病に罹患している風な描写があり、
しかも症状としての幻覚が示されているところからすると……
と考えると、
一層辛く思いますし、
反面、幻覚であってもこれは救いと言えるのかな、
と考えてみたりもし、悶々としたのでした。
こういう引っかかり、というのは好みの読後感でございます。
つまり、スカッと読み終えたい方には向かないかな、とも。


一冊でお話はまとまっていながら、
ちゃんと『乙女戦争』シリーズとしてリンクする部分もあり。
シリーズが気になっているけれど、という方のお試しにも最適かな、
と思ったことでした。
ファンは黙っていても買いますよね!


個人的に、大変満足できた作品でございました。
それにしても、なんでまた私、ヴィクトルカに惹かれてしまうんだろ?

“感想温泉はてな亭”は
amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによって
サイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定された
アフィリエイト宣伝プログラムである、
Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。