感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

スポンサーリンク

谷川史子先生『忘れられない』集英社 感想。

忘れられない (マーガレットコミックス)

忘れられない (マーガレットコミックス)

積読が増えている今日この頃。
発売日購入で、その晩、一気に読み切りました。
布団に寝ころがりつつ、
眠る前に短編をひとつ……と、軽い気持ちで頁を捲りはじめたのですが、
ついつい最後まで。
いつも通り、涙と鼻水の洪水に溺れつつ、
ぜいたくな時間を満喫いたしましたです。

■『忘れられない』

単行本の表題作。
前後編ありましてボリューム充分。


母親の秘密と、自分の気持ちとのリンクがなんとも。
そうなのよね。
知らない過去、ってあるんだよね。


単純なハッピーエンドで終わらないのも素敵。
気持ちを整理して次へ向かう様に
勇気づけられるようなのです。

■『つまさきで踊る』

男性主人公って、谷川史子先生作品では珍しいような?


恋愛下手な男の話。
感情移入しまくりで楽しんでしまいました。
「ただし、イケメンに限る」なのは承知しておりますが(^^;)。


ドキッとする瞬間とか、
惚れてしまう一瞬とか、
なんだか身体か軽くなる感覚とか。
恋する気持ちがギュッと詰まっていて、
一読して気に入ってしまいましたよ、オジサンですが……。
今後、何度も読み返しそうな予感。

■『エンドレスマーチ』

これまた、イイ!
形見のブリキ人形にまつわるお話。


"忘れられない"思い出とブリキ人形。
ちょっと上手くいっていなかった間柄が
一気に近付くところが、なんとも涙を誘いまして。


こういう思い出の品、いいですよね。

■『春の前日』

ページ数は少ないものの、
きっちり読ませてくれる良作。


なんとも思っていないつもりだったのに、
ふとしたキッカケで「あ……」って気がつく。
そいえば高校の頃、あったなぁ、
なんて思い起こしつつ。

■まとめ。

表題『忘れられない』とあります通り、
"忘れられない"人にまつわる作品がまとめられた一冊になっておりました。
笑って終わる、というよりは、
何かしら引っ掛かりが残りつつも、
一歩前進、な読後感の作品ばかりで、
私的には、どストライクな短編集でした。


谷川先生ファンはもちろんのこと、
良質恋愛モノを読みたい方は是非!
と思う次第です。

忘れられない (マーガレットコミックス)

忘れられない (マーガレットコミックス)

『忘れられない』が気に入った方は、
たぶんコッチもイケるはず!!
谷川史子純愛読みきり集 S (集英社文庫 た 68-7)

谷川史子純愛読みきり集 S (集英社文庫 た 68-7)

“感想温泉はてな亭”は
amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによって
サイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定された
アフィリエイト宣伝プログラムである、
Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。