大石まさる先生『翠水惑星年代記』少年画報社 感想。
- 作者: 大石まさる
- 出版社/メーカー: 少年画報社
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- 作者: 大石まさる
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今回は少年少女モノが多めで、SF色は少々薄め? でしょうか。
これはこれで楽しく、満喫いたしました。
やっぱり名作だなぁ、と思った次第。
では感想をば。
■スターガイド
好奇心旺盛な女の子のお話。
カラーで、絵本のような、あたたかなお話、です。
オープニングにピッタリです。
■浦島乙姫
過去? 未来? からやってきた、
ちょっと不思議で活動的なお姉さんと過ごす夏休み。
乙姫さん、ただやってきた、訳ではなく、
何やら目的があるようで。
まわりの少年たちも巻き込まれてゆきます。
懐かしいあの夏休みの日々を思い出させてくれる作品。
SF要素もキッチリ入っておりまして、
そういう面でも楽しめるのはもちろんなのですが、
何か、こう、遊び回った日々が蘇ってくるような、
そんな読後感、なのです。
ラストも、なにか、そんな日々の区切りの印象が強くて。
こんな感じだったよなー、なんて。
■平賀(ベイカー)少年少女探偵係。<前編・後編>
クラスに馴染めない少年・洋が先生のはからいで探偵係に任命され、
面倒事に関わり、解決していくうちに
自分の居場所をみつけ、まわりに溶け込んでいく。
そんなお話です。
こちらはSFちっくな要素はごくごく弱めで。
前編では洋が周囲に馴染めない様子だったり、
探偵係として動き始めた様が描かれており。
後編は大事に巻き込まれながらも、
みんなで力をあわせて解決し、大人におこられる(笑)展開で。
わくわくしつつ楽しめました。
私的にはニーナちゃんですね!(何が?)
■なまいきサーヤ
田舎の小学校へ、都会から転校してきた沙耶ですが、
そのプライドの高さもあってかクラスで孤立。
しかも……
ということで、気難しい少女がメインのお話、です。
ちょっとこれは生意気、よりは性格が(^^;)。
ほぼ唯一、と言ってもよさそうな
理解者の少年のおかげでなんとかなる訳ですが。
先々も色々ありそ、な感じのするお話でした。
■雲母回廊
バリバリ働く雲母(きらら)さんが心機一転、再出発するお話。
ここまでが少年少女のお話だっただけに、
良いアクセントになっている印象です。
昔なつかし、よりも、
なんだかわかるなー、という共感に近いものを感じた読後、
でありました。
やっぱり、リフレッシュの時間、
これまでのこと、この先のことをじっくり考える余裕をもてる日、
って大事ですね。