阿部潤先生『忘却のサチコ』13巻 小学館 感想。
ついに13巻、な阿部潤先生『忘却のサチコ』。
表紙は、今の季節にたまらなそうな、
熱々シチュー♪ かしらん。
ゴロゴロ野菜が魅力的、ですね!
んで、本編ですが、
大筋のお話に動きはないものの、それぞれのエピソードが楽しく。
取り上げられているご飯類につきましても
これまでにないものがあり。
興味深く読みすすめることができました。
では、各お話の感想を軽く。
■浅草! かっちけねえー、煮込み盛り
お話の舞台は浅草!
とは言っても、イメージされる浅草寺などとは異なり、
「ホッピー通り」と呼ばれる飲み屋街がメイン!
珍しく日中からのお酒……んー、
こういう飲みも楽しそうだなぁ、と憧れながら。
ひとりでお出かけしてみても大丈夫なのかしら。
一度、行ってみたくなりました。
■一発必中! ホールインワンのしょうが焼き
作家さん主催のコルフコンペに編集長と参加のサチコさん。
……ゴルフ、これまでサチコさん、
やっていた場面ってあったかしら? と思いきや、
何事も万能に思われたサチコさんも苦戦の模様。
おまけにあのライバル? も登場で……
と、波乱気味ではございますが、
そこはサチコさん、持ち前の実直さで乗り切ってしまう感じでしょうか。
メインのご飯はタイトルにある通りなのですが、
提供してくれるお店が意外で……これまた、
試してみたいご飯が登場。
こちらのお店かしらん。
■謎解きは"忘却"のあとで 前・中・後編
作家さんの、姿を消した奥さんを探すサチコさん。
困難を極めましたが、奥さんの気持ちを考えることで、
サチコさんにも良い経験になったのでは? などと思いつつ。
読んでいる側としても色々想像しながら頁をめくれたので
楽しいエピソードでした。
……いや、奥さんに失踪された作家さんは
たまったものではないですけれども(笑)。
食べ物はおやつ系が多めですが、
こういうのもアリ、ですねー。
■マジ卍☆杜の都で恋の"あげぽよ"縁結び 前・後編<仙台>
はれて女子大生作家となった川端アリサさんの付き添いで
仙台を訪れたサチコさん。
アリサさんの気遣いで観光をするのですが……
俊吾さんの思い出にグサグサやられる様がなんとも(^_^;)。
らしい感じ、ですよねー。
アリサさんにも色々あって……恋愛色の濃いエピソードでした。
んー、丼も美味しそうです!
■大感激!! レッツ♪観劇五目釜飯ショー!
サチコさんに苦手なものなど! って、
先程のゴルフのお話もありましたし、
わりかしあるっぽいのですが、
その内のひとつが"赤ちゃん"なようで……
つか、子育て未経験で赤ちゃんの相手が得意、
という人はいないか(^_^;)。
ただ、必死に向かい合うところはさすがでして、
なんとか乗り切るサチコさん。
次にこの赤ちゃんに会うときには、
もちっと上手くやれそうな、そんな予感でございます。
騒動のあとのご飯は、ほっと一息な感じがあり、
これまた味わい深く。
お話との組み合わせも○、でした。
■撃ち方はじめ! 迷える森のヘッドハント 前・後編<千葉>
サチコさんの思い入れがちょっと意外、な感じもしながら。
おそらく初? のジビエなお料理を取り上げたお話。
山に入っている半引退気味の作家さんを
持ち前の誠実さ、実直さで説得する
サチコさんのパワーに驚かされつつ。
いや、今回の一番は熱意、ですかねー。
んでもって、お肉が美味しそうでたまりません……
こういうロケーションで食べられたら、
さぞ美味しいんだろうなぁ、という。
ぐぬぬー。
比較的ジビエって食べられるお店が増えた、とはいえ、
思い立って簡単に、とはいきませんもんねー。
今度、機会をつくらねば……と
強く思ったお話でございました。