糸杉柾宏『うわこい』3巻 少年画報社 感想。
- 作者: 糸杉柾宏
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2013/09/23
- メディア: コミック
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"エッチなマンガ"というあたりで落ち着きそうなのですが、
ちゃんと読むと……めっちゃ怖い。
堕ちていく感が半端ない、というか。
主人公のユキテルくんは相変わらず、
流れに対してどうすることも出来ず、ずるずると飲み込まれていきまして。
罪悪感と快楽と、好意なのか何なのか……
恋愛感情なのかどうか微妙な気持ちに絡めとられて、
身動きが取れず。
なんだかヤバい雰囲気はあったものの、
ついにユノにはレナとの関係がバレ、
ユノさん、ヤンデレモード発動……遅かれ早かれ、
こうはなるよなー、と思ったけれど、
昔からこういうタチだった、というような振りもあり。
なんというか、大型地雷だらけの中、
ひとり歩く感じ?
挙句に"SF研究会"登場て……
うーん。
3巻ラストのレナの想いってどんな感じなのだろう。
116頁・117頁のユキテルくんのセリフ
「僕は…多分
幸せになんて なれないんだと思う
きっと… 彼女(早乙女さん)も」
の諦め、というか、
どこか遠くをみつめる、いや、ただ目線をやるだけ、
なところ。
今後の何の手も打てないまま、
流れていく感が半端なく。
どこに着地するのか。
お話の行方が益々気になる『うわこい』第3巻、
なのでした。