感想温泉はてな亭

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大澄剛先生『わらいだね』双葉社 感想。

わらいだね (アクションコミックス)

わらいだね (アクションコミックス)

わらいだね (アクションコミックス)

わらいだね (アクションコミックス)

これは1巻完結モノのKindleセールで購入、だったかしら。
大澄剛先生『わらいだね』でございます。


お調子者の父を疎ましく思う息子。微妙な空気を上手く取り持つ母。


父の背中をみて育ったからか、
小学4年生にしてはしっかり者の保くん。
悩みのタネは、売れないながらもお笑い芸人をしている父。
明るく振る舞い、周囲を巻き込み、笑えないネタを連発……
いつも保くんと父・正雄は口論状態?


父親の存在……結構、ウチもこういうのに似たこともあったかもなー、
などと思いつつ。
もちろん、お笑い芸人などではなかった訳ですけれども、
おどけてみせ、空回りすることもあって……
そんな姿がなんとも微妙に映って。
ただ、あとから思い返すと、
どことなく愛情のようなものを感じることもあったりで。
結構、この作品の描く父との関係って、
わりと多くの人も少しは経験していたりするのではないかしら、
などと思いつつ。
もちろん、同じ、なんてことはないにせよ、
抱く気持ちだったり、微妙なトコロなどが。


あたたかみもあるにせよ、
やっぱり二人の関係はそこそこの緊張感?
もある訳ですけれども、そこを和ませてくれるのが、
母・笑美子さんと、近所のお姉さん? ハルカちゃんで。
大澄剛先生作品の特徴? な、
とびきりの笑顔がやさしく包んでくれて、
作品のバランスを保っている……そんな塩梅です。


家族の関係を噛み締めつつ、エピソードは満喫したのですが、
ちょいと終わり方がパッとこない印象で。
スキッと解決するような問題でもないので、
仕方ない、といえばそうなのですが、
何か、ふしぎと足りない感じを受けてしまいました。
もちっと、わかりやすい距離の詰まった感じがあれば、
腑に落ちたのかなぁ?
それには、ちょっと保くんが頑固というか、
しっかり者すぎたかしらん? という。


ただ、読んでいて自然、家族のことを思い出しましたし、
笑美子さんには癒されましたし(笑)、
作品としてはひっかかりもちゃんとあり、満足なのでございました。
やっぱり、私は大澄剛先生の作品好きだわ……と、
再確認した次第でございます。

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